仕事を探すにあたって気になるのは、経験があるかまたは資格があるかということかもしれません。ある程度の経験があれば次の会社でも即戦力になりますし、資格があるならその分野の知識があるということで初めからあてにされることでしょう。
ですが、介護職の求人を見ていると多いのが「未経験可」や「無資格可」という言葉です。
介護職は、事務や営業などとは違い、場合によっては人の命にまで関わることもあります。
これまで全く介護職に就いたことのない人が応募してもいいのでしょうか。
そこで今回は、本当に未経験や無資格でも働けるのかということについて紹介したいと思います。これから介護職への転職を考えておられる方などの参考になればと思います。
まず結論からいえば、未経験・無資格でも働くことはできます。その理由は、介護にもいろいろな種類があるからです。介護を必要とされる方には、自分で歩くことや身の回りのことはできるけど少しの手伝いが必要という方から、寝たきりで自分では何もすることができないという方までさまざまな介護度の方がおられます。
老人ホームの中にも、認知症の高齢者を対象にみんなで一緒に生活をするグループホームや要介護5までのさまざまな状態の方が入居する有料老人ホームなどといった種類があります。
寝たきりの方を介護する場合などは、やはりそれなりの知識が必要なので介護福祉士という資格を持った人がお世話をすることになるでしょう。ですが、介護度が低い方については、専門的な知識よりもその方が必要としていることを把握し、お手伝いするというイメージなので未経験者や無資格でも可能というわけです。
また中には、介護度の重い方を介護するために、就職した後に会社が公的な制度を使って働きながら資格を取らせてくれるところもあります。その場合は、会社が費用を負担してくれ、しかもその間の給料ももらうことができるので一石二鳥といえます。
ただ、やはり介護の現場は本当に大変です。体力面、精神面でも多くの負担がかかります。ただ未経験や無資格でも働けるなら応募してみようと軽い気持ちで働くなら、その仕事の大変さに挫折してしまうかもしれません。
高齢化社会といわれる日本では、ますます介護職の需要は高まることでしょう。これからはもっと未経験や無資格でも応募可の求人は増えることでしょう。介護職に興味がある方は未経験、無資格だからといってためらうことなく、一度応募してみることをおすすめします。