介護の仕事を志そうとしている人なら、「自分が介護の仕事に向いているのかどうか知りたい!」という気持ちは、誰にでもあるのではないかと思います。すでに介護職に就いている人でも、「このまま続けていいものか…?」と、悩むこともあるでしょう。
ここでは、介護福祉士がすべからく守るべき倫理綱領から、介護職に向いている人・向いていない人について考えてみたいと思います。
介護福祉士の勉強をされた方はご存知の通り、介護福祉士会は介護福祉士が遵守すべき理念を「介護福祉士会倫理綱領」としてまとめています。
この倫理綱領の内容は、介護福祉士国家試験において頻出の覚えるべき必須事項です。
それはつまり、単に「試験に出るから暗記しておきましょう」ということではなく、介護福祉士が職務を遂行する上で、この要綱がとても重要であることを示しています。
この7つの要綱を読んでみて(介護福祉士のみなさんは、ここで改めて読み返して)、「守れそうにない(守れていない)」「重要なことと思えない」という人は、残念ながら、介護士には向いていないと言わざるをえません。
※各項目の内容は、本記事のために要約しています
倫理綱領の前文として、介護福祉士は「一人ひとりの心豊かな暮らしを支える介護福祉の専門職として、自らの専門的知識・技術及び倫理的自覚をもって最善の介護福祉サービスの提供に努めます」と宣言されています。
介護のプロフェッショナルとしての高い意識をもって、スキルを磨き、最善のサービスを提供していく、との誓いです。
「人助け」のようなイメージが大きい福祉の業界ですが、奉仕活動ではありません。プロ意識が求められる仕事だということを忘れてはならないのです。
もちろん、「人の役に立ちたい」という気持ちが根底にあることは、とても大切なことだといえるでしょう。
加えて、この倫理綱領の7項目について、より具体的な行動指針として役立てることができる「日本介護福祉士会倫理基準」が示されています。
まだ読まれたことがない人、または、忘れてしまったという人は、こちらも一読されてみてください。
介護職のすべての人が介護福祉士ではありませんが、介護福祉士は専門職の中で最大の介護の担い手です。
その職業意識の理念にあなたが共感するのであれば、介護の仕事をまっとうできる資質をもっていると、自信をもって大丈夫です!