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介護職に向いている人・向いていない人

介護の仕事を志そうとしている人なら、「自分が介護の仕事に向いているのかどうか知りたい!」という気持ちは、誰にでもあるのではないかと思います。すでに介護職に就いている人でも、「このまま続けていいものか…?」と、悩むこともあるでしょう。

ここでは、介護福祉士がすべからく守るべき倫理綱領から、介護職に向いている人・向いていない人について考えてみたいと思います。

倫理綱領は介護士の行動指針!

介護福祉士の勉強をされた方はご存知の通り、介護福祉士会は介護福祉士が遵守すべき理念を「介護福祉士会倫理綱領」としてまとめています。

この倫理綱領の内容は、介護福祉士国家試験において頻出の覚えるべき必須事項です。

それはつまり、単に「試験に出るから暗記しておきましょう」ということではなく、介護福祉士が職務を遂行する上で、この要綱がとても重要であることを示しています。

この7つの要綱を読んでみて(介護福祉士のみなさんは、ここで改めて読み返して)、「守れそうにない(守れていない)」「重要なことと思えない」という人は、残念ながら、介護士には向いていないと言わざるをえません。

    【日本介護福祉士会倫理綱領】

  • 1.利用者本位、自立支援
    …利用者の自己決定を最大限に尊重し、自立に向けたサービスを提供する。
  • 2.専門的サービスの提供
    …専門的知識・技術の研鑚に励む。自己のサービスに専門職としての責任を負う。
  • 3.プライバシーの保護
    …職務上で知り得た個人の情報を守る。
  • 4.総R合的サービスの提供と積極的な連携、協力
    …福祉、医療、保健その他関連する業務に従事する者と積極的に連携・協力する。
  • 5.利用者ニーズの代弁
    …利用者の真のニーズを受けとめ、代弁していくことも重要な役割と考え行動する。
  • 6.地域福祉の推進
    …専門職として常に積極的な態度で住民と接し、その介護力の強化に協力していく。
  • 7.後継者の育成
    …介護福祉士に関する教育水準の向上と後継者の育成に力を注ぐ。

※各項目の内容は、本記事のために要約しています

7つの倫理要綱・基準を遵守できるか

倫理綱領の前文として、介護福祉士は「一人ひとりの心豊かな暮らしを支える介護福祉の専門職として、自らの専門的知識・技術及び倫理的自覚をもって最善の介護福祉サービスの提供に努めます」と宣言されています。

介護のプロフェッショナルとしての高い意識をもって、スキルを磨き、最善のサービスを提供していく、との誓いです。

「人助け」のようなイメージが大きい福祉の業界ですが、奉仕活動ではありません。プロ意識が求められる仕事だということを忘れてはならないのです。

もちろん、「人の役に立ちたい」という気持ちが根底にあることは、とても大切なことだといえるでしょう。

加えて、この倫理綱領の7項目について、より具体的な行動指針として役立てることができる「日本介護福祉士会倫理基準」が示されています。

まだ読まれたことがない人、または、忘れてしまったという人は、こちらも一読されてみてください。

まとめ

介護職のすべての人が介護福祉士ではありませんが、介護福祉士は専門職の中で最大の介護の担い手です。

その職業意識の理念にあなたが共感するのであれば、介護の仕事をまっとうできる資質をもっていると、自信をもって大丈夫です!